【9月25日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は24日、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)がファイナンシャル・フェアプレー(FFP)に違反したとされる疑いについて、連盟の財務組織に「さらなる調査」を求めたと発表した。

 昨年9月、他のビッグクラブから圧力をかけられたUEFAは、2億2200万ユーロ(約293億円)でネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を獲得したPSGの支出に関する調査に乗り出した。

 ネイマールの移籍から数週間後、PSGは1億8000万ユーロ(約238億円)でASモナコ(AS Monaco)に所属していた10代のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)の獲得にも成功していた。

 UEFAのクラブ財務管理組織(CFCBは今年6月、PSGの支出に関する調査をいったんは終了したが、結局その1か月後に再開。そしてUEFAはこの日、「さらなる調査」を行うため本件をCFCBの調査部門に差し戻したと発表した。

 UEFAは各クラブに対し、いかなる理由でも1シーズンにおける支出が収入を上回ってはならず、赤字を3シーズンで3000万ユーロ(約40億円)以内に抑えることを義務付けている。もし最終的に違反が認められれば、PSGには欧州の大会から1年以上締め出される可能性があり、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の優勝を最重要視するカタールのオーナーにとっては大きな打撃となる。(c)AFP