【9月25日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)で通算4度のシーズン最優秀選手(MVP)選出を誇るレブロン・ジェームズ(LeBron James)が24日、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)加入後では初の会見に臨み、圧倒的な強さを誇るゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)にすぐさま対抗できるとは期待しないようにとファンにくぎを刺した。

 昨季のNBAファイナルで古巣クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)がウォリアーズに最近4年間で3度目の敗北を喫した直後の今年7月、33歳のジェームズは4年総額1億5400万ドル(約167億円)でレイカーズとの契約にサインした。

 レイカーズは現在、5季連続でプレーオフ進出を逃すなど下降線をたどっており、何としてもかつての栄光を取り戻そうとしている中でジェームズが加入した。この動きによって、各ブックメーカーのレイカーズの優勝オッズは大幅に低くなっている。

 しかしながら、ジェームズは同日のメディアデーで、レイカーズがウエスタンカンファレンスでウォリアーズと優勝争いをするという期待の声を抑制するかのように、「ゴールデンステイトをとらえるには長い道のりがある」、「彼らはトレーニングキャンプを開始するにあたり、昨季終了時点の状態からチーム力を上げていくことができる。自分たちはゼロからだ。だから、これから先は長い」と強調した。

「ゴールデンステイトのことを心配しても仕方がない。ゴールデンステイトはゴールデンステイトであり王者だ。彼らはもう何年も一緒にやっている」「自分たちはレイカーズとして日々成長していくために、自分たちができることに集中するだけだ。そして願わくば、ここ数年のゴールデンステイトのように、いつか優勝争いができる力をつけられるようにしていきたい」

 その一方でジェームズは、これからレイカーズのイエロージャージーを身にまとい、チームの象徴的存在であるマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏、カリーム・アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar)氏、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏、そしてシャキール・オニール(Shaquille O'Neal)氏らの足跡をたどっていくことにわくわくしていると認めた。

「このチームがリーグで偉大な歴史を築いてきたことは誰もが知っているはず。優勝の数々、このユニホームを着て活躍した選手たち、そのことだけでもわくわくする」「特別なチームの一員でいるのは、自分にとって常に恐れ多いことだ」

 テレビや映画業界でさまざまなビジネスに携わっているジェームズはまた、エンターテインメントの都であるロサンゼルスに移る決断をした根底にあるのは、バスケットボールだけだと強調した。

「決断した理由は家族とレイカーズのことだけ。自分はバスケットボール選手で、プレーするのが仕事だ」「ビジネスに関しては、ここに来るずっと前から自然の流れでやっている」 (c)AFP/Rob Woollard