【9月25日 AFP】韓国のヒップホップボーイズグループ「BTS(防弾少年団)」は24日、国連(UN)で演説し、世界の若者に向けて、自らの内なる声を聞き、型にはめようとする圧力に屈しないよう呼び掛けた。

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は現在開催中の国連総会(UN General Assembly)の場で、教育や技能研修、雇用の促進を目指す新活動を発表。無限の可能性を秘めた世代という意味で「ジェネレーション・アンリミテッド(Generation Unlimited)」と銘打っている。

 世界中で大人気のBTSは、同キャンペーンの立ち上げ行事に出席し、聴衆で埋め尽くされた会場で「あなたが誰であろうと、どこの出身であろうと、肌の色、性自認が何であろうと、自分自身を語ろう」と呼び掛けた。

 リーダーのRMさんは、音楽をやめたいと思ったこともあるが、「目を覚ませ、そして自分自身の声を聞け、とささやく小さな声」に耳を傾けることによって、不安感を克服したと告白。

「自分には多くの欠点があり、多くの恐怖心もあるけれど、自分自身をできるだけ強く抱きしめ、自分を愛し始めるつもりだ」と語った。さらに「私たちは自らを愛することを学んだ、だから今度はあなたたちに伝えたい、『自分自身を語ろう』と」と訴えた。

 BTSは韓国スターとして最も知名度が高く、国外でも人気の高いミュージシャンの中でも史上初となる、全米アルバムチャート「ビルボード200(Billboard 200)」での首位を獲得。「ラブ・ユアセルフ(Love Yourself)」ツアーの一環で、グループにとって初めてとなる米スタジアムでのコンサートを含め、ニューヨーク市内の数か所での公演を予定している。(c)AFP