【9月25日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は24日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が職務不能だとして解任する方法を話し合っていたと報じられたロッド・ローゼンスタイン(Rod Rosenstein)司法副長官が、27日にトランプ氏と面会する予定だと発表した。これに先立ち複数の現地メディアが、ローゼンスタイン司法副長官が24日にも辞任あるいは更迭される見通しであると伝えていた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)やワシントン・ポスト(Washington Post)などのメディアによると、ローゼンスタイン氏は解任に備えているとされる。

 ローゼンスタイン氏は、2016年の大統領選でのロシアとトランプ陣営の共謀疑惑をめぐり、ロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官が指揮する捜査を監督する上で中心的な役割を果たしている。ローゼンスタイン氏が失職すれば、捜査に大きな影響が出る可能性がある。

 モラー検察官の捜査を、政治的な動機に基づいた「魔女狩り」だと批判してきたトランプ氏にとっては、自分により忠実な人物を後任に指名する好機ともなる。

 トランプ氏はこれまでにも、司法省と連邦捜査局(FBI)が自分に対し偏見を持っているとして、米大統領としては極めて異例の両機関に対する非難を繰り返してきていた。

 しかしローゼンスタイン氏が昨年5月、ホワイトハウスの機能不全の証拠としてトランプ大統領の言動をひそかに録音するよう示唆したとする報道をきっかけに、トランプ氏と司法当局との激しい対立は新たな局面を迎えている。(c)AFP