【9月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権は24日、中国からの輸入品2000億ドル(約22兆5000億円)相当を対象に、第3弾となる制裁関税を発動した。中国政府はただちに報復関税で応じると宣言しており、貿易戦争の激化で世界経済への影響が懸念される。

 第3弾の関税発動で、米国の対中関税対象は合わせて2500億ドル(約28兆2000億円)に達した。中国からの年間輸入総額の約半分に当たる。

 一方、中国政府は既に、米国が第3弾の制裁関税を発動させれば報復措置として、米国からの輸入品600億ドル(約6兆7600億円)相当に追加関税を課すと明言している。これにより、中国の対米関税対象は計1100億ドル(約12兆4000億円)となり、米国からの輸入品ほぼ全てが追加関税の対象となる。

 過熱する貿易戦争は米国の消費者の懐を直撃しており、米経済への悪影響を心配する声も高まっている。しかし、トランプ大統領に引く構えはなく、中国が政策を転換せず報復に出れば、全ての中国産品に関税をかけると警告している。(c)AFP/Heather SCOTT