【9月24日 AFP】イタリア・セリエA、ASローマ(AS Roma)のジェームズ・パロッタ(James Pallotta)オーナーは、チームが23日のボローニャ(Bologna FC)戦に敗れてさらなる危機に陥っていることを受け「うんざりしている」と述べ、批判にさらされているエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督に圧力をかけた。

 昨シーズンのリーグ戦で3位に入ったローマは今季5節までを終えわずかに勝ち点5しか挙げられておらず、この日ボローニャに今季初ゴールと初白星を献上したことで現在14位と低迷している。

 ローマは今季の公式戦でここ最近勝利から見放されており、億万長者として知られるパロッタ氏は米サイトRomaPress.usに対し「うんざりしている」と述べた。

 ローマはリーグ開幕戦でトリノ(Torino FC)に勝利したが、アタランタ(Atalanta)とキエーボ・ベローナ(Chievo Verona)に引き分け、ACミラン(AC Milan)とボローニャに黒星を喫している。

 ローマを率いるディ・フランチェスコ監督は、19日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)でレアル・マドリード(Real Madrid)に0-3で敗れた後、チームに欠けているものについてどう説明すべきか途方に暮れている状態だった。

「この件についてもし説明できるのであればそうしたい」

 ローマは29日に地元のライバルであるラツィオ(SS Lazio)とのダービーマッチを控えているが、26日に予定されている昇格組フロジノーネ・カルチョ(Frosinone Calcio)とのホームゲームを、大一番に向けた景気づけにしたいと考えている。

 ディ・フランチェスコ監督は「状況が行き詰まったとき、わたしは自分が考えたことに基づいて変更を行い、ふさわしい解決策を見いだす」と誓った。

「一つ確かなことは、われわれは守備面での堅実性を失っているということだ。だからこのようなミスが生じてしまう」

 ローマはこの夏、GKアリソン(Alisson Ramses Becker)をリバプール(Liverpool FC)に売却し、ラジャ・ナインゴラン(Radja Nainggolan)とケヴィン・ストロートマン(Kevin Strootman)を放出した後、チームの再建に手を焼いている。

「短期間で連戦が続くと、同じ選手を常に選ぶことはできない」

「昨年、わたしはそれぞれの試合で6人の選手を入れ替えようとし、高い位置でボールをたくさん奪えるように、すべての選手を同じ方向に向かせようとした。気持ちが入っていなければやり続けるのが難しいものだ」

 また指揮官は、「もし74パーセントの支配率を記録しながら0-2で敗れれば、それはそのチームの態度に何かが足りないことを意味する」と続けた。(c)AFP/Emmeline MOORE