【9月24日 AFP】ロシア極東(Far East)のハバロフスク(Khabarovsk)地方で23日、知事選挙の決選投票が行われ、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の与党「統一ロシア(United Russia)」の候補が異例の敗北を喫した。プーチン政権による年金改革に対する不満が広がる中、与党にとって打撃となった。

 ハバロフスクなど4地方の首長・知事選では、今月9日に実施された第1回投票で与党の現職らの候補者が当選を決められず、決選投票にもつれ込んだ。

 ロシア中央選挙管理委員会の発表によると、ハバロフスク知事選では極右政党・ロシア自由民主党(LDPR)のセルゲイ・フルガル(Sergei Furgal)候補が70%を得票し、統一ロシアの現職バチェスラフ・シュポルト(Vyacheslav Shport)知事の28%を上回った。投票率は42%弱だった。

 両陣営から選挙に不正があったという訴えがあったが、中央選管のエラ・パンフィーロワ(Ella Pamfilova)委員長は結果に影響を及ぼすほどの違反はなかったとしている。

 第1回投票で与党候補が当選を決められなかったのは、ハバロフスクのほかに沿海地方(Primorsky Krai)、シベリア(Siberia)南部のハカシア(Khakasia)共和国、西部のウラジーミル(Vladimir)州。

 沿海地方の知事選では、プーチン氏が支持する候補を有利にする不正があったとの抗議を受けて、地元選管が20日、結果を無効とする異例の措置を取っている。(c)AFP