【9月24日 AFP】18-19スペイン1部リーグは23日、第5節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は前半途中に退場者を出しながらもジローナ(Girona FC)と2-2で引き分けた。

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)のゴールで先制したバルセロナだったが、その後DFのクレマン・ラングレ(Clement Lenglet)が意見の分かれるレッドカードで退場処分を受けると、チームは相手のクリスティアン・ストゥアーニ(Cristhian Stuani)に2点を決められて逆転を許した。

 それでもバルセロナは、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)がチームに勝ち点1をもたらす同点ゴールを決めた。ピケはこの他にもゴールライン上で相手のシュートをクリアして失点を防いだが、一方で失点の両方に絡むミスも犯しており、この日はピケの一人舞台のような試合になった。

 この結果、バルセロナは開幕からのリーグ戦連勝が4で止まり、得失点差で首位を守ってはいるものの、レアル・マドリード(Real Madrid)との勝ち点差もなくなった。対するジローナは6位に浮上。ストゥアーニは「自分たちにとっては勝利に等しい。ここでの引き分けは非常に価値がある」とコメントした。

 一方のバルセロナも、エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督の選手起用がはまらなかった部分があるとはいえ、60分近くを10人で戦ったことを考えれば悪くない結果と言える。

 監督は、おそらくサムエル・ウムティティ(Samuel Umititi)が欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の次戦トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦に出場停止で出られないことをふまえ、ピケとの連携を深める目的でラングレをこの試合に起用した。

 しかしラングレは、バルセロナが1点リードしていた35分に厳しいように見える判定で退場を宣告された。そしてチームは、ハーフタイム明けのウムティティ投入の前に失点。バルベルデ監督は「レッドカードを受けたところで交代を考えたが、(ウムティティは)ウオームアップがまだだった。おそらく私のミスだ」とコメントしている。

 他にローテーションで起用されたアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)とアルトゥール(Arthur Melo)も、30分以上を残してベンチへ下がった。

 またこの一戦に向けては、2回目の対戦がジローナの本拠地エスタディ・モンティリビ(Estadi Montilivi)ではなく、米マイアミのハードロック・スタジアム(Hard Rock Stadium)で来年1月26日に行われる可能性が高まっていることも、注目を集めていた。

 スペインリーグの国外開催には反対意見も根強い。しかしこの日のカンプ・ノウ(Camp Nou)では、カタルーニャ州の独立を求めるチャントは聞こえたが、マイアミ遠征に対する反対の意思表示のようなものは特に見受けられなかった。2-2のスリリングな打ち合いになったのを見て、米国のファンは開催への期待をさらに膨らませているかもしれない。(c)AFP/Thomas ALLNUTT