【9月23日 AFP】男子テニスの欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバー・カップ(Laver Cup 2018)は22日、米シカゴで2日目が行われ、ケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)がノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)決勝で敗れた雪辱を果たすなどし、ワールドチームが最終日を前に合計ポイント5-7とした。

 ワールドチームはアンダーソンが番狂わせを演じたほか、ジャック・ソック(Jack Sock、米国)/ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)組がグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)/ダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)組を6-3、6-4で下し、ナイトセッションで全勝。同日のデイセッションで広げられた差を縮めた。

 この日は、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)の2人がデイセッションのシングルスで共に勝利し、欧州チームのリードを一時7-1と広げたが、アンダーソンが全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)王者のジョコビッチを7-6(7-5)、5-7、10-6で破り、ワールドチームが難しい状況から2ポイントを取り返した。

 アンダーソンは試合後「ものすごい接戦になりながら、勝ちきれなかった試合がいくつかあった。だから立て直したかった」とした上で、「史上最高の選手の一人と対戦するのは簡単ではないが、信じられないような雰囲気だった」「いろいろな理由で本当に素晴らしい。最高の試合ができたと感じたし、ノバクに勝つのはどこであれ特別なことだが、それがシカゴだとなおさらだ」と語った。

 第1試合では、ズベレフがマッチポイントをしのぎ、ジョン・イズナー(John Isner、米国)に3-6、7-6(8-6)、10-7で勝利。4試合中3試合を欧州チームが制した初日を経て、イズナーが第1セットを奪った時はその勢いも止まるかと思われたが、21歳の新鋭は第2セットのタイブレークで窮地を脱して勝負を振り出しに戻すと、迎えたスーパータイブレークでは一気にリードを奪って勝利した。

 続く第2試合では、世界ランキング2位のフェデラーがキリオスに6-3、6-2で危なげなく快勝。「珍しいけど、試合が始まった時から調子が良いと感じていた」「普段はとにかく試合をこなして、大会の3回戦や準々決勝くらいから本領が発揮できるようになるんだけどね」と話した。

 レーバー・カップのポイントシステムでは、2日目は2ポイント、最終日は3ポイントが1勝するごとに各チームに与えられる。連覇を狙う欧州チームは、計13ポイントを獲得することが必要となる。(c)AFP