【9月23日 AFP】オーストラリアの人気観光地グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)にあるウィットサンデー諸島(Whitsunday Islands)で今週、12歳の少女1人と女性1人が相次いでサメに襲われたことを受けて、大型のサメ3匹が駆除された。

 それぞれ別の場所で被害に遭った2人は、23日現在も入院している。

 クイーンズランド(Queensland)州の漁業当局の報道官は23日、ドラム缶型ブイから餌付きのフックを垂らしてサメをわなに掛ける装置「ドラムライン」を使ってイタチザメ3匹を捕獲したと発表。うち1匹の体長は3.3メートルだったという。

 報道官は、「この大きさのサメは人間に非常に危険となる可能性がある。捕獲した2匹が今週、遊泳者2人を負傷させた個体かどうかは不明だ」「サメの死骸は十分離れたところまでけん引し廃棄する」と述べた。

 今週相次いだサメの襲撃を受けて、増加する海のレジャー客とサメの遭遇リスクを減らすための最善策をめぐる議論が再燃。

 自然保護活動家や海洋科学者の多くは、ドラムラインはサメ以外の生物もたびたび捕獲してしまう精密さに欠ける装置だと主張し、サメの駆除に反対している。(c)AFP