【9月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)でプレーするガボン代表のピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が、自身の父親を本人の返事を待たずに代表監督に指名した関係者を批判している。

 ガボンサッカー連盟(FEGAGOOT)は19日、オーバメヤンの父親のピエール・フランソワ・オーバメヤン(Pierre-Francois Aubameyang)氏と元代表のダニエル・クザン(Daniel Cousin)氏が共同で代表の新指揮官に就任すると発表した。しかしオーバメヤンによると、父親は現在体調が思わしくなく、仕事を引き受ける意思はないという。

 オーバメヤンは21日の遅くに自身のインスタグラム(Instagram)を更新し、「あなたたちとの間に問題を抱えることになったのはなぜ? 僕がもう代表に行きたくないと思ってるのはなぜ?」と書き込んだ。

「連盟の会長は僕の父に電話をかけたが、健康状態を尋ねようともしなかった。今は病気なのに。それで、父が翌日に返事をすると言っているにもかかわらず、慌てて記者会見を開いた。連盟がこういう素人のようなことをやめたら、代表は前へ進めるはずだ」

 連盟も、フライング気味の発表は「避けられた事態」だと認め、健康上の理由で英ロンドンに滞在しているピエール・フランソワ氏から、20日に返事をすると示唆されていたことを明らかにした。

 一方で連盟は、オーバメヤンの父親が「何度か代表監督への意欲を見せていた」と話し、19日に就任発表を行ったのはスポーツ省の指示だったと明かした。

 これに対し、アランクロード・ビリビンゼ(Alain Claude Bilie-By-Nze)スポーツ・文化相は、AFPに「選手や監督として声がかかることで国に対して誇らしい気持ちを抱くべきだ。こういった場合、手続きの問題は一種のぜいたくに当たる」と話し、スポーツ省の行動に問題はなかったという見解を示した。(c)AFP