【9月22日AFP】男子テニス、世界ランク2位のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、2019年シーズンにここ2年間出場していなかった欧州のクレーコート大会に復帰することを検討していると明かした。

 欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバー・カップ(Laver Cup 2018)に出場している37歳のフェデラーは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)とハードコートシーズンに向けて体力を温存するため、2017年シーズンからはクレーコート大会を回避していた。

 しかし、米スポーツ専門チャンネルESPNとのインタビューで、フェデラーは来シーズンのスケジュールを考え直している中で、クレーコートでプレーするかもしれないと示唆し、「クレーコートも視野に入れている」、「選択肢から除外していない。年末までに分かるだろう」と語った。

 全仏オープンテニス(French Open)に向けたクレーコート大会では、マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)の3試合をはじめとして、さまざまなグレードの大会が組まれている。

 フェデラーはクレーコートでプレーすることを決めた場合、かなり厳しいトレーニングに励む必要があるとして、「早めに決断して、準備期間やフィットネス計画を決められるようにしていく。12月に練習セッションを組むことも考えるつもりだ。そうすれば、クレーコートシーズンにも役立つ」と話した。

「大きな影響があるのは明らかだ。クレー大会でプレーするなら、すべてが変わる」

 男子シングルスで史上最多となる四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るフェデラーだが、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)でタイトルを獲得したのは生涯グランドスラムを達成した2009年大会だけで、クレーコートは自身にとって最も優先順位の低いサーフェスとなっている。

 また、全仏オープンで決勝に進出したのは2011年大会が最後で、このときはラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)にセットカウント1-3で敗れた。(c)AFP