【9月22日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)の元ジュニア王者であるオリバー・アンダーソン(Oliver Anderson、オーストラリア)が21日、2016年に行われた大会で意図的に1セットを落としたことを認め、八百長関与での有罪を宣告された。

 2017年2月に科された1年7か月の資格停止処分が明けて、現在はプレーすることが可能となった20歳のアンダーソンは、2016年に豪ビクトリア(Victoria)州で行われたトララルゴン・チャレンジャー(Traralgon Challenger)の1回戦で、1セットを落とすように友人から持ち掛けられた。ブックメーカーは、何者かがこの試合に1万豪ドル(約82万円)を賭けようとしていたとして警察に通報した。

 試合の相手が自分よりも約900位も格下であるハリソン・ロンベ(Harrison Lombe、オーストラリア)であったため簡単に勝てることが判明すると、アンダーソンは八百長の申し出を承諾。第1セットを4-6で落とすと、続く2セットを6-0、6-2で制して勝利を手にした。

 アンダーソンは試合に勝ったことに加えて金銭的報酬は受け取っていなかったものの、この行為はテニス腐敗防止規則(Tennis Anti-Corruption Program)に抵触するものとみなされた。(c)AFP