【9月22日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2018)第13戦サンマリノGPのMoto2クラス決勝で、ライバルが乗っていたバイクのブレーキを握ったイタリアのロマーノ・フェナティ(Romano Fenati)が21日、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)から今年末までライセンスを停止された。

 今月18日にスイスにあるFIM本部に呼び出されていた22歳のフェナティは、所属チームのマリネッリ・スナイパーズ・チーム(Marinelli Snipers Team)から解雇されたほか、来季から加入する予定だったフォワード・レーシング(Forward Racing)でのシートも失い、競技からの引退を表明していた。

 FIMはコメント文を発表し、「FIMの規則に定められた条件に従い、当該選手には2019年シーズンに新たなライセンスの発行が可能となっている」、「FIMはフェナティ氏に対し、一流アスリートにはファンや若者に絶大な影響力があることを忘れず、そして将来は模範的な存在となるべく責任を自覚することを促した」と述べた。

 問題のレースにおいて、スッター(Suter)のステファノ・マンシィ(Stefano Manzi、イタリア)のバランスを一時的に崩したフェナティの無謀行為には、多くの批判の声が上がっていた。(c)AFP