【9月21日 AFP】韓国の調査会社ギャラップ・コリア(Gallup Korea)は21日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と今週首脳会談を行った文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領の支持率が61%に急上昇したと明らかにした。

 調査は1001人を対象に、文大統領が北朝鮮を訪問していた18~20日にかけて実施。文氏支持の割合は11ポイント増えて61%に上昇し、不支持は9ポイント減って30%となった。

 文氏の支持率は今月に入り、低迷する経済による失業率の上昇や住宅価格の高騰から政権発足以降最低にまで落ち込んでいた。

 ギャラップ・コリアは文氏支持の上昇について、「平壌で行われた3度目の南北首脳会談の効果とみることができる」と説明した。

 今回の南北首脳会談で金委員長は、ミサイル実験場の閉鎖に合意し、また米国の出方次第では寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)の核施設を閉鎖する可能性もあると言及。

 さらに南北両首脳は軍事的緊張の緩和を目指した合意文書に署名し、南北間の交流や経済協力の活性化で一致。また2032年夏季五輪の共同開催を目指すことでも合意した。

 また世論調査会社リアルメーター(Realmeter)が発表した調査によると、南北首脳会談の結果を支持すると答えた人の割合は71.6%に達し、不支持の22.1%を上回った。(c)AFP