【9月21日 AFP】(更新、写真追加)ベトナムのチャン・ダイ・クアン(Tran Dai Quang)国家主席が21日、病気により死去したと国営メディアが報じた。61歳。

 国営ベトナム通信(Vietnam News Agency)によると、クアン国家主席は以前から重病を患っていたが、国内外の「医師や大学教授らの献身的な治療もむなしく」、21日午前10時5分(日本時間同午後0時5分)、軍病院で亡くなったという。

 クアン氏は強い影響力を持つ公安省に40年以上勤めた後、2016年に国家主席に就任。異論をほとんど認めない毅然とした指導者との評判で、ベトナム政府でもトップ4に数えられる存在だったが、国家主席としての役割は外国首脳を出迎えたり国際イベントを主催したりすることが中心だった。

 最近は痩せた姿から健康不安説もささやかれ、先週インドネシアのジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領がハノイを訪問した際には足元がおぼつかない状態も見せていた。公の場に姿を現したのは2日前、中国の政治家らをハノイで出迎えたのが最後となった。(c)AFP