【9月21日 AFP】オランダ南東部で20日、踏切を渡っていた大型電動ベビーカーと列車が衝突し、ベビーカーに乗っていた託児施設の子ども4人が死亡した。事故は「親にとって最悪の悪夢」と報じられている。

 事故は、首都アムステルダムの南東約110キロ、ドイツ国境近くに位置する町オス(Oss)で発生。子ども4人が死亡したほか、別の子ども1人と大型ベビーカーを運転していた女性も重体に陥っている。

 この電動ベビーカーは「スティント(Stint)」という名称で、電動立ち乗り二輪車「セグウェイ(Segway)」型の後部に運転者が、前方にある大きなプラスチック製の箱型部分に子どもが乗る構造。

 事故当時、大型ベビーカーは子どもたちを乗せて託児所から学校に移動していた。報道によれば、運転していた女性は踏切付近で停車しようとしたが、ブレーキが作動しなかったとされる。地元警察はブレーキをめぐる報道内容について確認を避け、「捜査対象の事柄であり現時点でコメントできない」と述べた。

 オランダ通信(ANP)によると、死亡した子どものうち2人は4歳、もう2人は6歳と8歳。また、死亡した子ども2人と負傷した11歳の子どもは家族だという。

 オランダ放送協会(NOS)はスティントの製造元であるレンゼン(Renzen)の創業者、エドウィン・レンゼン(Edwin Renzen)氏の発言を引用し、この事故は「親にとっての最悪の悪夢」だと伝えている。
(c)AFP/Danny KEMP