【9月20日 AFP】サッカーロシア・プレミアリーグのスパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)を率いるマッシモ・カレーラ(Massimo Carrera)監督は、主将のデニス・グルシャコフ(Denis Glushakov)とDFアンドレイ・エシュチェンコ(Andrei Yeshchenko)が、SNSで自身への批判に関与したとして、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)の試合を前に両選手を帯同メンバーから外したと、地元メディアが19日に伝えた。

 ロシア代表経験のある2人は、スパルタクの熱狂的なファンで長くチームを応援している俳優のドミトリ・ナザロフ(Dmitri Nazarov)氏がインスタグラム(Instagram)に投稿したカレーラ監督をばかにする内容の映像に「いいね」をしたとされている。

 映像の中でナザロフ氏は、カレーラ監督が「われわれ(スパルタク)にとっての幸福ではない」という内容の詩を朗読しており、「われわれの感謝の念が尽きるまで、どれほどの恥辱をサポーターは耐えなければならないのだろう?」と疑問を投げかけている。

 スパルタクはこの件に関する直接的なコメントを発表しておらず、ラピッド・ウィーン(Rapid Vienna)戦に向けたオーストリア遠征のメンバーからグルシャコフとエシュチェンコを外した理由について一切の説明を行っていない。

 2016年8月からスパルタクの指揮官を務めているカレーラ監督は、2017年に2001年以来となるリーグ優勝にクラブを導いた。

 しかしスパルタクは昨季のリーグ戦を3位で終えており、今季は欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の予備予選3回戦でPAOK FCに敗れ、グループリーグ出場を逃した。

 スパルタクは現在リーグ戦で3位につけており、首位FCゼニト(FC Zenit)との勝ち点差は5となっている。(c)AFP