【9月21日 Xinhua News】「月円中秋・情系李宅(中秋の名月に、李宅を思う)」をテーマとした中国浙江省東陽(とうよう)市の李宅荷花灯会(蓮の花灯籠祭)が9月14日の夜に開幕し、明かりが灯された灯籠が見物客を迎えた。今回の灯籠祭には色とりどりでさまざまな形をした大型灯籠70基以上が展示された。蓮の花を主な題材とし、龍と鳳凰が寄り添う「龍鳳呈祥」、蓮の花の周りを泳ぐ錦鯉、咲き誇る花と丸い月、月に住む仙女の伝説の「嫦娥奔月」などがテーマで、大勢の腕利きの職人が2カ月かけて完成させた。

 李宅は東陽の市街地から10キロメートル離れた場所に位置し、村落は長い歴史があり、明や清の時代の古民家が、今も数多く残されている。言い伝えによると、李宅荷花灯会は明朝の嘉靖帝(かせいてい)の時代に、鑾公(らんこう)夫人の程氏(ていし)によって始められ、約500年の歴史を有する。李宅は近年、蓮の花の灯籠という民俗文化の特長を、村落発展の強みに生かすことに励んでいる。灯籠祭は次第に現地の文化観光ブランドとなり、浙江省内外から毎年、数十万人の観光客が訪れている。今年の灯籠祭は10月14日まで開催される。(c)Xinhua News/AFPBB News