【9月20日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のスーパースター、レブロン・ジェームズ(LeBron James)が、映画『ブラックパンサー(Black Panther)』の監督とタッグを組み、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏らNBAのレジェンドが登場した約20年前の作品『スペース・ジャム(Space Jam)』の続編の制作を始めることになった。

 2か月前にロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)に加わったジェームズが、今度はハリウッドへ大々的に殴り込みをかけることになった。

『スペース・ジャム』は、ジョーダン氏やラリー・バード(Larry Bird)氏、チャールズ・バークレイ(Charles Barkley)氏、パトリック・ユーイング(Patrick Ewing)氏らが登場する1996年公開の実写とアニメーションを融合した作品で、以前から続編を望む声があったが、今回、「キング」ことジェームズと『ブラックパンサー』を撮ったライアン・クーグラー(Ryan Coogler)氏のタッグでついに企画が動き出すことになった。

 ジェームズが経営するスプリングヒル・エンターテインメント(SpringHill Entertainment)社が、19日にツイッター(Twitter)に投稿したバスケットボールの更衣室ふうの画像を見ると、ジェームズの名前の他に、クーグラー氏がプロデューサー、そしてアニメキャラクターのバッグス・バニー(Bugs Bunny)がPGとして記されている。

 1作目は、バッグス・バニーやダフィー・ダック(Daffy Duck)といった米アニメ『ルーニー・テューンズ(Looney Tunes)』のキャラが、ジョーダンを自分たちのバスケチームに誘い、他のスター選手たちの才能を盗む悪の宇宙人チーム「モンスターズ」と戦うという内容だった。『スペース・ジャム2』のうわさは以前からあったが、このツイートで、プロジェクトが発足したことがはっきりした。

 監督は、米ケーブルテレビ局HBOで放送された風変わりなコメディ、『Random Acts of Flyness』を制作した独立系のテレンス・ナンス(Terence Nance)氏が務め、配給はワーナー・ブラザーズ(Warner Bros)になるとうわさされている。

 ジェームズはクーグラー氏について、芸能誌ハリウッド・リポーター(Hollywood Reporter)で「彼が『ブラックパンサー』で示した世界観は大好きだ」とコメントし、さらにこう話している。

「『スペース・ジャム』のコラボは、ただルーニー・テューンズのキャラと俺が一緒になって映画をやるというだけじゃない。もっとでかいものだ。俺は子供たちに、夢をあきらめなければパワーがみなぎり、パワフルな存在になれるんだということをぜひ分かってもらいたい。ライアンは、多くの人にそのことを教えたと思う」

 ジェームズが俳優業に手を出すのはこれが初めてではなく、2015年のエイミー・シューマー(Amy Schumer)主演のコメディー映画『エイミー、エイミー、エイミー!(Trainwreck)』では脇役で好演を披露し、間もなく全米で封切られるワーナー配給のアニメ作品『スモールフット(Smallfoot)』では声優に挑戦している。ただし、主役は今回が初めてとなる。

『スペース・ジャム』の興行収入は全世界で2億3000万ドル(現在の為替相場で約258億円)、一方の『ブラック・パンサー』は13億ドル(約1458億円)以上を稼ぎ出した。(c)AFP