【9月20日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は19日、グループH第1節が各地で行われ、ユベントス(Juventus)は新チームでの同大会のデビューとなったクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が一発退場になったものの、アウェーでバレンシア(Valencia CF)に2-0で勝利した。

 29分、ロナウドはバレンシアのDFジェイソン・ムリージョ(Jeison Murillo)に当たり障りないようにみえる蹴りを入れ、その後、立ち上がるようにとムリージョの頭を触った。すると、フェリックス・ブリッヒ(Felix Brych)主審はレッドカードを提示し、ロナウドは信じられないといった様子で涙ながらにピッチを去った。

 ロナウドはまるで大会敗退が決まったかのようにピッチに崩れ落ちたが、ユベントスはより落ち着きをみせ、ミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)が二度のPKを成功させて快勝を収めた。

 バレンシアも後半アディショナルタイムにPKを獲得したが、これをダニエル・パレホ(Daniel Parejo)が失敗した。

 ロナウドの反則と異議について欧州サッカー連盟(UEFA)がどのような処分を下すかはまだ分からないが、10月2日にユベントスのホームで行われるBSCヤングボーイズ(BSC Young Boys)戦でロナウドは出場停止になる見込み。その後、ユベントスはマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との難しい連戦を控えている。

 メスタージャ・スタジアム(Mestalla Stadium)に押し寄せたファンは、まるでゴールが決まったかのようにロナウドの退場に沸いたが、実際にはグループHを勝ち抜くための土台を築く最高の機会を失った。

 ユベントスはロナウドの退場からほとんど影響を受けず、難なく勝利を収めた。

 マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は「ロナウドは、選手たちから真の実力を示したいという野心を引き出したと言っていい」と話し、「彼はすべての人にとっての水準を高いものにした」と続けた。(c)AFP/Thomas ALLNUTT