【9月20日 AFP】マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は19日午前、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ、Ri Yong-Ho)外相に対し、来週の国連総会(UN General Assembly)に合わせニューヨークで会談することを提案した。

 同長官は19日の声明で、同日の南北首脳会談で北朝鮮が示した「重要な公約」を歓迎し、米政府は「2021年1月まで」に北朝鮮の非核化を達成するため「直ちに協議に入る」用意があると表明。この日午前に李外相と話し、会談を提案したと明らかにした。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は南北首脳会談で、近くソウルを訪問することや、国際監視団の立ち会いの下、ミサイル実験施設を閉鎖することに合意した。北朝鮮最高指導者のソウル訪問が実現すれば、南北分断後初めてとなる。

 ポンペオ長官は「これらの重要な公約に基づき、米国は米朝関係を変容させるため直ちに協議に入る用意がある」と述べた。

 声明によれば、米側はポンペオ長官と李外相による会談のほか、米国のスティーブン・ビーガン(Stephen Biegun)北朝鮮担当特使と北朝鮮側の代表による会談も打診。特使と北朝鮮側の会談は、オーストリアのウィーンで「できるだけ早期」の実施を提案した。

 同長官は「これは、北朝鮮非核化を迅速に、金委員長が公約した通り2021年1月までに完了させるプロセスを通じて米朝関係を変容させるとともに、朝鮮半島の長期的かつ安定した平和体制を構築するための交渉の始まりを示すものだ」と述べた。(c)AFP