【9月20日 AFP】女子テニス、東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2018)は19日、シングルス2回戦が行われ、大会第3シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-2、6-1でドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)に快勝して準々決勝進出を決め、歴史的な全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)優勝後初めての試合を白星で飾った。

 セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を破って日本選手初の四大大会(グランドスラム)シングルスのタイトルを手にしている大坂は、サービスエース10本を決めるなど、力強いテニスで相手を圧倒した。

 序盤からアクセル全開の大坂は、最初のポイントで強烈なフォアハンドのダウンザラインを決めると、連続エースで第1セットを獲得。その後も2014年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)で準優勝しているチブルコバを寄せつけず、最後は鋭いバックハンドのクロスを決めてわずか59分で快勝を収めた。

 2016年にこの大会で決勝に進出している大坂は、「プレッシャーはあまり感じなかったし、楽しみたい気持ちの方が勝っていた。全米オープン優勝のことはあまり考えていない」とコメントした。

「落ち着いたときにどうなるかは分からない。ただ、きょうは全体として80パーセントくらいだったかもしれない。どこまで行けるのか、自分でも限界は分からない」

 その他の試合では、第6シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)が予選勝者のアリソン・リスケ(Alison Riske、米国)に1-6、2-6で敗れる波乱があった。元世界ランキング1位で、2016年の全仏オープンテニス(French Open 2016)と2017年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)を制しているムグルサだが、その面影はない低調な内容だった。

 リスケは準々決勝で、こちらも世界ランク1位に立ったことのある第4シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)と対戦する。

 プリスコバは4-6、6-4、6-4でオーストラリアのダリア・ガブリロワ(Daria Gavrilova)に逆転で勝利し、1回戦でガブリロワに敗れた姉のクリスティナ (Kristyna Pliskova、チェコ)の敵を討った。

 第2シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)は6-4、2-6、7-5でアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova、ロシア)に勝利し、早期敗退のピンチもありながらベスト8に駒を進めている。(c)AFP/Alastair HIMMER