【9月24日 Xinhua News】荷物の仕分けセンターでは、青色のロボットが作業場を忙しそうに動き回る。配送先ごとに決められた投入口へ荷物を運ぶと、ロボットはトレイを傾け、荷物を投入口へ投げ入れる。荷物は2階から1階の出荷エリアまで滑り落ちる。この過程にかかる時間はわずか十数秒。

 菜鳥網絡・高級技術専門家 李建軍(り・けんぐん)氏

 業界の一般的な速度は秒速2メートルくらいですが、このロボットは秒速2.5メートルで動いています。

 【解説】アリババ傘下の物流会社、菜鳥網絡(Cainiao Network)と中国宅配大手の圓通速遞(YTOエクスプレス)は14日、浙江省の圓通杭州配送センター内でスーパーロボット仕分けセンターを正式に稼働させたと共同で発表した。菜鳥網絡の高級技術専門家の李建軍氏によると、両社が共同で開発した仕分けセンター用ロボットは、業界他社の同タイプの仕分け設備と比較して、平均速度で25%、仕分け効率では20%上回っているという。

 菜鳥網絡・高級技術専門家 李建軍氏

 倉庫は2千平方メートルの広さがありますが、ロボットが仕分け作業のために実際に移動する面積は1800平方メートルです。ロボットは現在、全部で350台あり、1時間の仕分け能力は最大2万1千個に達します。業界の一般的な目安は、2千平方メートルで1時間に約1万5千個程度となっています。

 【解説】同倉庫ではピーク時になると、350台のロボットが昼夜問わず作業し、1日50万個を超える小包の仕分けを行う。ロボットの移動距離は3日間で地球一周分になるという。

 李建軍氏によると、同社は現在、仕分けセンターのアップグレードを進めており、次世代の仕分けセンターは南京での稼働を見込んでいる。次世代の仕分けセンターではさらに多くの品目を扱い、施工期間も新技術の導入により短縮されるという。業界の自動化を全面的に加速していく。(c)Xinhua News/AFPBB News