【9月21日 Xinhua News】中国北京市で15日、朝鮮半島国際フォーラム2018が開かれ、中国と韓国の専門家が、韓国の「朝鮮半島新経済地図」構想と中国の「一帯一路」構想、中韓協力をテーマに討論を行った。出席者らは、朝鮮半島の地政学的環境が重大な変化を迎えているこの時期、「一帯一路」構想は半島情勢の持続的な緩和と北東アジア地域の平和と安定の維持に積極的な役割を果たすとの見方を示した。

「一帯一路」構想が提唱から5周年を迎えるにあたり、フォーラムに参加した20人以上の専門家が、新情勢下における中韓関係の発展と協力の深化、北東アジア地域の協調的発展における新モデルの構築の加速、「一帯一路」と「朝鮮半島新経済地図」構想との結びつけなどをテーマに討論を行った。

 韓国統一部の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官はフォーラム開催を祝う書簡の中で、朝鮮半島の南北関係が今年に入り持続的に改善されていると指摘。韓国が提唱する「朝鮮半島新経済地図」構想と中国の「一帯一路」構想には多くの一致点があり、今後の両国の協力では鉄道やエネルギーなど複数の分野で大きな将来性が見込まれると述べた。

 中国外交部朝鮮半島事務特別副代表の寧賦魁(ねい・ふかい)氏、中国人民大学の楊元春(よう・げんしゅん)副学長、中国人民大学国際関係学院学術委員会の時殷弘(じ・いんこう)主任、韓国慶南大学極東問題研究所の李寛世(イ・クァンセ)所長ら、中韓の専門家がフォーラムに出席し、中韓協力と北東アジア地域の発展について提言と献策を行った。(c)Xinhua News/AFPBB News