【9月19日 CNS】中国・貴州省(Guizhou)丹寨県排調鎮党干村(Danggan)にある小規模の教育施設で7日、楊昌軍さん(40)は児童らが授業を終えて帰宅するのを見送っていた。

 楊さんはこの山奥の小さな学校の唯一の教師だ。新学期が始まってから毎朝、校舎の入り口で1年生の児童一人と異なる村々から来ている学齢期前の子どもら7人が登校してくるのを迎えるのが日課だ。

 学齢期の児童は一人しかいないが、楊さんは基準に基づいてカリキュラムを組み、毎週30時間の授業を設定、一人で1年生の全ての教科を受け持っている。楊さんは「もしこの施設が無ければ、周囲の7~8つの村の小さな子どもらは学校に行くのに20キロメートル離れた街まで行かねばならず、不便極まりない。子どもらに教育を受けさせるためにも、この施設を守っていきたい」と語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News