【9月19日 AFP】米中の貿易戦争が激化する中、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は18日、中国が報復措置でトランプ氏の支持基盤を標的にすることで、11月の米中間選挙に影響を及ぼそうとしていると非難した。

 トランプ氏は17日、中国からの2000億ドル(約22兆円)相当の輸入品を対象に10%の制裁関税を24日に発動すると発表。さらに約2670億ドル(約30兆円)相当の輸入品に対する関税も検討していると警告した。中国側はこれに対抗し、米国からの600億ドル(約6兆7000億円)相当の輸入品に新たに関税を科すと表明した。

 トランプ氏は18日のツイッター(Twitter)への投稿で「中国はわが国の農家、畜産業者、工業労働者を、彼らが私を忠実に支持しているとの理由から攻撃することによって、われわれの選挙の結果に影響を与え、変えようと積極的に試みていると公言している」と指摘。

 その上で「もしわが国の農家や畜産業者、工業労働者を標的にするなら、中国は直ちに大きな経済的報復を受けることになる!」とくぎを刺した。

 中間選挙では、与党・共和党が議会で過半数割れする可能性も出ている。

 2016年の米大統領選でロシアがトランプ氏を当選させるために介入した疑惑の捜査が進む中、米国で選挙干渉は特に敏感な問題になっている。(c)AFP