【9月19日 AFP】女子テニス、東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2018)は18日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング1位のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)が奈良くるみ(Kurumi Nara)に6-4、7-5で勝利し、2回戦進出を決めた。

 息子レオ(Leo)くんの親権争いの影響もあり、現在は世界ランキングを63位まで落としているアザレンカは、最終セットまで持ち込まれそうになったものの、なんとか危機を脱してストレートで勝利した。

 今大会にはワイルドカード(主催者推薦)として出場しているアザレンカは、無駄にポイントを落とした怒りからラケットをコートにたたきつけたが、最後はバックハンドで4度目のマッチポイントをものにし、1時間52分で試合を終わらせた。

 アザレンカは試合後、「必要以上に少し難しい試合になってしまった」「試合を終わらせるチャンスが早い時間にいくつもあったが、彼女は素晴らしいファイターだった」とコメント。また、レオくんに投げキスを送り、来年も息子を東京に連れてくると約束した元女王は「でも勝利は勝利だし、うれしい」と付け加えた。

 一方、この日は大会第5シードで昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2017)女王のスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)がミスを連発し、ドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)に4-6、4-6で敗れる波乱もあった。

 英国のジョアンナ・コンタ(Johanna Konta)はガブリエラ・ドンブロフスキ(Gabriela Dabrowski、カナダ)に6-2、6-0で完勝し、世界トップ5入りを果たした昨年のような調子の良さをのぞかせた。

 コンタは昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)で準決勝に進み、世界ランキングでキャリアハイとなる4位にまで浮上したが、その後はコンディションを落として現在は43位にまで転落している。

 一方的な展開で勝利したコンタだが、「スコア以上にタフな試合だった」と話すなど対戦相手に敬意を払った。「彼女はとてもうまくプレーしていた時間もあったし、それをしのぐために自分のレベルを上げなければならなかった」

 第7シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は、今年の全米オープンの女子ダブルスでペアを組んで優勝したココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe、米国)に4-6、6-3、7-5で勝利。また、第8シードのバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova、チェコ)はザリナ・ディアス(Zarina Diyas、カザフスタン)との油断ならない初戦を6-4、6-4で制している。(c)AFP