【9月19日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は18日、グループB第1節が各地で行われ、リオネル・メッシ(Lionel Messi)がハットトリックを記録したFCバルセロナ(FC Barcelona)はPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)を4-0で下し、大会制覇に向けて幸先が良いスタートを切った。

 本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)にPSVを迎えたバルセロナは、32分にメッシが狙いすましたFKをゴール右隅に沈めて前半を1点リードで折り返した。75分にウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)のスーパーゴールで追加点を挙げたバルセロナは、その後メッシが立て続けに2点を奪い、チャンピオンズリーグで自身通算8度目のハットトリックを達成した。

 デンベレの見事なゴールはあったものの、この夜の主役はメッシだった。W杯ロシア大会(2018 World Cup)では決勝トーナメント1回戦敗退に終わり、アルゼンチン代表の復権を果たせなかったメッシは、この試合でクオリティーを見せつけ、自身に対して懐疑的な声を上げる人々を黙らせた。

 バルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「普通であればハットトリックは特別なものだが、彼はそういう並はずれたことを当たり前のようにやってみせる」と話し、リーグ戦でもすでに4得点を挙げているメッシをたたえた。

 なお、メッシがチーム3点目を挙げた直後に2枚目の警告を受けて退場処分となったサムエル・ウムティティ(Samuel Umtiti)は、来月に敵地ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われるトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)との第2節は出場停止となる。

 一方、マウロ・イカルディ(Mauro Icardi)が見事なボレーを決めたインテル(Inter Milan)はトッテナムに2-1で逆転勝利し、7年ぶりのチャンピオンズリーグで白星発進した。

 敵地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で53分にクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)のゴールで先制したトッテナムは、後半は自分たちのペースで試合を進めていたかに見えたが、インテルは86分にイカルディが強烈なボレーを決めて追いつくと、アディショナルタイムにはCKから最後はマティアス・ベシーノ(Matias Vecino)が決勝点を挙げた。

 チャンピオンズリーグのデビュー戦で今季初ゴールを挙げたイカルディは「華々しい夜になった。チームは必要とされていることをやり遂げた」とコメント。また、チームを率いるルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は「これがまさにファンが見たかったものだ。イカルディは最高のゴールを決めた。チームは素晴らしいゲームをし、最後にやってのけた」と勝利を喜んだ。

 第1節を終えてグループBはバルセロナが首位に立ち、得失点差でインテルが2位につけている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT/Emmeline MOORE