【9月18日 AFP】米南東部を襲った「フローレンス(Florence)」はハリケーンから熱帯低気圧に勢力を落としたものの、洪水被害などによる死者の数は17日までに31人に達した。東海岸付近では増水による河川の氾濫が引き続き懸念されている。

 ノースカロライナ州の防災当局は、当初17人としていた死者数が25人となったと発表。14日にカテゴリー1の勢力で同州に上陸したフローレンスは各地に洪水被害をもたらし、現地ではさらなる洪水やダム決壊、土砂崩れの恐れが出ている。

 また隣接するサウスカロライナ州では、レキシントン(Lexington)郡でたまった水に進入したピックアップトラックの運転手をはじめとする6人の死亡が確認された。

 ノースカロライナ州のロイ・クーパー(Roy Cooper)知事は報道陣に対し、「州内の全域で激しい河川の氾濫が起きている」と発表。またフローレンスは同州に記録的な被害をもたらしたと述べ、影響はしばらく続くとの見通しを示した。

 さらにバージニア州でも州都リッチモンド(Richmond)近くでビルが倒壊。男性1人が死亡したが、フローレンスと直接関連があるかどうかは不明だという。(c)AFP/Sebastien DUVAL