【9月18日 AFP】大型で強い台風22号(アジア名:マンクット、Mangkhut)に見舞われたフィリピン北部では17日、土砂崩れで生き埋めになった人々を捜し出そうと、救助隊員らがショベルや手で岩だらけの土を掘り起こす作業に追われた。

 台風が直撃した山間部のイトゴン(Itogon)では、豪雨で地盤が緩んだ山の斜面が崩落し、約500メートル下にある鉱山労働者の宿泊所が下敷きとなった。

 がれきの山からは既に11人の遺体が収容された。最悪の場合、40人が土中に埋もれたままとみられ、生存の望みは薄いという。

 世界全体でも今年最大とされる今回の台風は同国で先週末、豪雨と暴風をもたらし、電柱はなぎ倒され、民家の屋根は吹き飛んだ。これまでに65人が死亡し、その大半が同国最大の島ルソン(Luzon)島の山間地帯で発生した土砂崩れで生き埋めになったとされる。イトゴンで遺体の収容が続く中、犠牲者数がさらに増えるのは必至だ。

 映像後半は、マニラ首都圏に隣接するブラカン(Bulacan)州での洪水被害。16日撮影。(c)AFP