【9月18日 AFP】マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前ニューヨーク市長(76)は、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が17日に掲載したインタビューの中で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を大統領の座から追い落とすべく次期大統領選に立候補するかどうか思案していると明らかにした。

 金融情報サービス大手ブルームバーグ(Bloomberg)の創業者で富豪のブルームバーグ氏は同紙に対し、2020年米大統領選への立候補は念頭にはあるが、まだ決めかねていると語った。

 ブルームバーグ氏は、現在は11月6日の中間選挙に集中しているため、自身の大統領選立候補についてはその後で検討するとした上で、多くの点で現在の共和党とは意見が合わないため「共和党からの立候補はあり得ない」と明言。すべての点で民主党と一致しているとは言えないが、立候補するなら民主党からになるだろうと語った。

 ブルームバーグ氏はニューヨーク市長を連続3期務めた後、2008、12、16年の米大統領選で独立候補としての立候補を検討したが、結局いずれの大統領選にも立候補しなかった。

 環境問題を自身の最優先課題としているブルームバーグ氏はトランプ氏の大統領就任後、共和党をあからさまに批判するようになった。過去の選挙ではさまざまな政治的立場の候補者を支援してきた同氏だが、今年11月の中間選挙では民主党が再び議会で多数を占めるよう資金面で民主党を支援している。

 だが、ブルームバーグ氏の民主党からの立候補を民主党が受け入れるかどうかは不透明だ。気候変動や銃規制などの問題でブルームバーグ氏と民主党は同じ立場だが、その一方で反エリート、反ウォール街(Wall Street)を掲げ、女性や少数派の候補を強く推す左派党員が大富豪のブルームバーグ氏を支持しない可能性がある。(c)AFP