【9月18日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のギャレス・ベイル(Gareth Bale)は、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が退団したものの、チームは14度目となる欧州制覇に向けてさらに良い状態になりうると話した。

 ベイルは国内リーグの開幕から3試合連続でゴールを記録し、チームの3連勝に貢献。さらに、15日に行われたアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)戦でもイスコ(Isco Alarcon)の同点弾を演出するなど、ロナウドがイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に移籍してから脚光を浴び続けている。

 ベイルは英紙デーリー・メール(Daily Mail)に対し、「あれほど大きな選手がいたときより少し異なってくるのは間違いない」とした上で、「前よりリラックスしているかもしれない。よりチームらしくなり、これからは一人の選手に頼るのではなく、一つの集団としてのプレーが増えていくと思う」と語った。

 ベイルはジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏が最後に指揮した昨年の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝で先発メンバーから外れたが、途中出場から2得点を決めてチームの勝利に貢献。しかし、近年における欧州の大会でレアルに大きな成功をもたらしてきたのはロナウドのゴールであり、同選手は6シーズン連続でチャンピオンズリーグの得点王に輝いている。

 それでも、19日に行われるASローマ(AS Roma)との開幕戦を前に、今季のレアルはもっと良いチームになりうるとベイルは主張しており、「まだ改善できる。新しいスタートであり、新しい挑戦になる。準備はできているよ」と続けた。

 わずか2年半の在任期間でレアルをチャンピオンズリーグ3連覇に導いたジダン氏は、昨シーズンの終了後に退任したが、仮にその決断がなければ、同氏との張り詰めた関係によってベイルは今夏新たにチームを探さなければいけなかったかもしれない。

 レアルのフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)新監督がジダン氏よりも優れた指揮官であるか問われたベイルは返答を避けたが、ロペテギ監督による英語での指示でコミュニケーションはより楽になったと認めている。

 ベイルは「間違いなく助かっているよ」と話し、「スペイン語で会話はできるけど、そこまで細かいところまで話さなくてもいいようになるかもしれないから」と付け加えた。(c)AFP