【9月18日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は17日、41人の死者を出すなど甚大な被害をもたらした北海道地震の発生を受け、札幌市が2026年冬季五輪の開催に向けた立候補を断念し、2030年大会の招致を目指すことになったと発表した。

 札幌市と五輪関係者は前週、「30年大会の招致に切り替えることが望ましい」と考えているとして、招致年の変更を検討していると明かしていた。

 17日、スイス・ローザンヌ(Lausanne)で日本オリンピック委員会(JOC)と札幌市の代表者と会談したIOCは、「本日、2026年冬季五輪の立候補地に札幌を加えないことについて、JOCとの間で合意に至った。その一方で、すでに行われている2030年大会に向けた緊密な対話は今後も継続していく」と述べた。

 さらに発表の中で「IOCは札幌に対して当面の間は震災からの復興が最優先であると理解しており、将来的な冬季五輪の開催に関して、継続して強い関心を示していることに深く感謝している」と付け加えた。

 五輪の新しい立候補のプロセスでは、開催の可能性がある都市がIOCとの協議を通じ、大会の実施がどのように長期的な目標の達成に寄与し、永続的なレガシーを残せるかを議論する1年間の対話ステージが用意されている。(c)AFP