【9月18日 AFP】米飲料大手コカ・コーラ(Coca-Cola)は17日、マリフアナ(大麻)の主成分を「健康飲料」に配合する研究を進めていると発表した。飲料業界では、大麻入り飲料の開発に乗り出す企業が増えている。

 コカ・コーラは声明で、「わが社はマリフアナ(乾燥大麻)にもカンナビス(大麻草)にも関心はない」とした上で、「精神活性作用のないカンナビジオール(CBD)の健康機能性飲料の成分としての活用が、世界中で広がっていることを注視している」と発表した。

 カンナビジオールはマリフアナに含まれる化学成分だが、「高揚感」をもたらす精神活性主成分のテトラヒドロカンナビノール(THC)とは異なり、興奮作用を持たない。てんかんなどの治療薬にも配合されている。

「この分野は急速に進化している」と同社。ただし「現時点では何ら決定に至っていない」としている。

 これに先立ち、同社が飲料開発のため、カナダのオーロラ・カナビス(Aurora Cannabis)と協議しているとの報道も浮上していた。コカ・コーラのトレードマークとなっているコーラ飲料の一部は、近年の健康に関する懸念の広がりで、売り上げが伸び悩んでいる。(c)AFP