【9月17日 AFP】シリアの反体制派最後の拠点となっている同国北西部のイドリブ(Idlib)県で16日、医師や看護師300人以上が、予想される政府軍による総攻撃から医療従事者を守るよう国連(UN)に訴えるデモ行進を行った。

 現地のAFP特派員によると、デモの参加者らはトルコ国境に近いアトマ(Atme)にある病院の前に集まり、白衣や青い手術衣姿でバラの花を手に持ち、シリアの革命旗を振ったり「私たちを保護することは国連の責任」と書いたプラカードを掲げたりした。

 ロシア軍の支援を受けるシリア政府軍は、イドリブ県の数か所を砲撃や空爆の標的にしており、時に病院や救助施設も攻撃されている。

 デモに参加者していた看護師のファディ・アルアムルさんは「病院への攻撃の中止と、国連による医療従事者の保護を要請する」「医療従事者は中立的な立場にある。われわれはロシア軍とシリア軍による攻撃で傷ついた人々を助ける仕事をしている」と訴えた。(c)AFP