【9月17日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は16日、無人探査機「ジュノー(Juno)」が15回目の木星へのフライバイ(接近通過)時に撮影した、木星の南赤道縞にある「ブラウンバージ」と呼ばれる茶色い楕円(だえん)形の模様を彩色強調した画像を公開した。米東部夏時間(EDT)9月6日午後9時26分(日本時間7日午前10時26分)、南緯約22度、雲頂から1万1950キロの高度から撮影した。

 ブラウンバージは通常、暗い北赤道縞にあるサイクロン領域だが、暗い南赤道縞でも見られることがある。周囲の暗い色に溶け込んでいるため、見つけにくいことも多いが、この画像では、赤道縞の暗さが薄れ、明るい色を背景にしたブラウンバージがくっきりと捉えられている。ブラウンバージは通常、木星の雲の帯全体が変化すると消えてしまう。

 ジュノーは、そうしたブラウンバージ内部の詳細な構造を初めて捉えることに成功し、地球に届けている。(c)AFP