【9月17日 AFP】米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が、自社の一部従業員が秘密の顧客データをサードパーティーの企業に売り渡している疑惑について、社内で調査を進めていることが16日分かった。同社の規則に違反する行為で、特に中国で横行しているという。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、アマゾンの一部従業員は内部情報など社外秘の情報を、同社のウェブサイトを通じて商品を販売している業者に売っている。大抵の場合は仲介者を使っているという。同紙は関与した従業員らの数は伝えていない。

 アマゾンはAFPの取材に、疑惑について「徹底的な調査」を行っていると認め、「当社のシステムを悪用する者には微塵も容赦せず、迅速な行動を取る」としている。

 WSJは、秘密データの販売はとりわけ中国で顕著だと伝え、広東省深セン(Shenzhen)では仲介者を通じてアマゾンの販売高に関するデータが80ドル(約9000円)から2000ドル(約22万円)以上で売り渡されている例を挙げている。

 WSJによれば、アマゾンはこの問題について何か月も調査を続けている。

 アマゾンの従業員は世界全体でおよそ56万人に上る。(c)AFP