【9月17日 AFP】バドミントンのジャパン・オープン(Daihatsu Yonex Japan Open 2018)は16日、各種目の決勝が行われ、大会第3シードの桃田賢斗(Kento Momota)は21-14、21-11でコシット・フェトラダブ(Khosit Phetpradab、タイ)から完勝を収め、男子シングルスでは日本選手初となる優勝を果たした。

 打点の高いスマッシュで快勝劇を締めくくった桃田は、コートに膝をついてから、シャツの胸の日本国旗にキスをした。桃田は「勝てたうれしさと達成感がこみ上げている」、「最後はあと何点、あと何点と数えていて、やっと終わったと思った。声援にすごく助けられた」とコメントした。

 3回戦で姿を消したアジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)では、敗戦後に自分への怒りをのぞかせた桃田だったが、今大会は準々決勝で五輪連覇の経験を持つ林丹(Dan Lin、リン・ダン、中国)を破ると、準決勝では第1シードのヴィクター・アクセルセン(Viktor Axelsen、デンマーク)に勝利。大会を通じて攻撃的なスタイルで相手を押し込み、王者にふさわしいバドミントンでタイトルを獲得した。

 また、先月の世界選手権(2018 TOTAL BWF World Championships)でも日本人男子として初のタイトルを獲得した桃田は「きょうは勝ちが見えてから手が震えた。どうしても勝ちたかった。支えてくれたみなさんに成長した姿を見せられた」と付け加えた。

 女子シングルス決勝に臨んだ大会第8シードの奥原希望(Nozomi Okuhara)は、19-21、21-17、11-21で第6シードのキャロリーナ・マリン(Carolina Marin、スペイン)に敗れて準優勝となった。世界選手権を3回制しているマリンから何度も強打を受けながらも、粘り強く戦っていた奥原だが、消耗戦の末に最後は力尽きた。

 女子ダブルスでは、第1シードの福島由紀(Yuki Fukushima)/廣田彩花(Sayaka Hirota)組が第3シードで中国の陳清晨(Qingchen Chen)/賈一凡(Yifan Jia)組に勝利して優勝を飾っている。(c)AFP