【9月16日 AFP】18F1第15戦シンガポールGP(Italian Grand Prix 2018)は15日、予選が行われ、ドライバーズ選手権で首位に立つメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が「マジックのような」ラップでポールポジションを獲得した。

 1分36秒015を記録したハミルトンと0秒319差の2番手にはレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が入り、ドライバーズ選手権でハミルトンと首位争いをするフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は3番手となった。

 昨季ポールポジションを獲得した際のベッテルのタイムを3秒476も上回る驚異の最速ラップを刻んだハミルトンは「マジックのようだった」と予選を振り返った。

「本当に格別で、あのラップ中は悪い瞬間が一切なかったように思う。ひたすらパーフェクトだった。どうやって出せたのかは分からないが、すべてがかみ合った。記憶にある限りでもベストラップの一つだ。感無量だよ」

 一方、今シーズン残り7レースとなる中、年間首位のハミルトンを30ポイント差で追うベッテルは、アタックを仕掛ける中でトラフィックにつかまり、1分36秒628のタイムを出すのが精いっぱいだった。ベッテルは不満げな様子で「もちろん理想的じゃない。ポールを狙っていたが取れなかった」とこぼしている。

 4番手にはハミルトンのチームメートであるバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が入り、5番手にはフェラーリのもう一台であるキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が入った。シンガポールGPでは過去3年連続で準優勝を飾っているレッドブルのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)は、明らかに動揺した様子で6番手という結果に終わった。(c)AFP/Daniel HICKS