【9月14日 AFP】フランス南部ニーム(Nimes)で14日、バーの前に居た客らに向かって車が突っ込み、2人が軽傷を負った。車はその後、防護柵に衝突し、運転していた男(32)が逮捕された。目撃者らと地元当局が明らかにした。

 目撃証言によると、同日午前1時(日本時間同日午前8時)ごろ、白のプジョー(Peugeot)がバーの前に集まっていた約50人に向かって猛スピードで突っ込んだという。

 車はその後、週末に開催が予定され、毎年数千人が参加する闘牛イベントを前に設置された防護柵に衝突。運転していた男は地元住民とみられている。

 男は犯行時「アラーアクバル(神は偉大なりの意)」と叫んだと、複数の目撃者がAFPに明かした。

 捜査に詳しい筋の話では、警察は男が過激化の疑いのある人物とは認識していなかったという。

 地元検察当局によると、男は逃走を試みたものの、周囲に居た人々に取り押さえられた。逮捕時、男は「精神錯乱」状態にあり、病院へ搬送されたという。殺人未遂事件として捜査が始まっている。(c)AFP