【9月14日 AFP】米東部のノースカロライナ州とサウスカロライナ州にわたる地域に13日午後、強い風雨を伴う大型ハリケーン「フローレンス(Florence)」が到達した。フローレンスの勢力は弱まってきてはいるものの、気象当局は今後も危険な洪水を引き起こす可能性があると注意を呼び掛けている。

 グリニッジ標準時(GMT)同日午前3時(日本時間同日正午)に米国立ハリケーンセンター(NHC)が報告したところによると、フローレンスの最大風速は約41メートル。ピーク時には「壊滅的な被害」を伴う「カテゴリー4」だった勢力は、現在5段階のうち最少レベルの「カテゴリー1」まで弱まったものの、フローレンスがいまだ「非常に危険な風」を伴っているとNHCは警告している。

 13日には海岸沿いで風が強まり、米政府および州当局は住民に対し「一生に一度あるかないか」の大型ハリケーンの進路から離れるよう、最後の避難勧告を発令した。

 ノースカロライナ州のロイ・クーパー(Roy Cooper)知事は「このハリケーンは破壊をもたらすだろう」と警告。同州沖の防波島アウターバンクス(Outer Banks)や海沿いの町では小規模な洪水が発生しており、また、州内で報告された停電は11万軒に上っている。(c)AFP/Sebastien Duval with Leila Macor