【9月20日 Xinhua News】中国医科大学付属第一医院はこのほど、脊柱側弯症のロボット支援下低侵襲矯正手術に成功したと明らかにした。患者はすでに抜糸を終え、胸部の湾曲が70%以上矯正され、身長も4センチ高くなった。

 14歳の序序(じょじょ)さん(仮名)は、深刻な思春期特発性脊柱側弯症を患っていた。思春期に多発する原因不明の脊柱側弯症で、一般的には湾曲の角度が45度以上になった場合、手術による矯正治療を必要とする。

 序序さんの執刀医である、中国医科大学付属第一医院副院長で骨科(整形外科)主任の朱悦(しゅ・えつ)教授は「従来の脊椎側弯症の矯正手術は開放術を行い、40センチ近くも切開するので、傷口が大きく出血も多かった。手で金属を固定するのは精度や安全性が比較的低く、手術後の速やかな回復も難しかった」と説明した。

 今回の手術では8センチ前後の小さな切開口3カ所を使い、独自開発した整形外科手術ロボットシステム「天璣(てんき)」の支援で金属を正確に固定した。朱氏は、患者への負担を減らす低侵襲の目標が達成できたと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News