【9月14日 Xinhua News】初秋のある日、午後の暖かな日差しの中で七仔(チーザイ)は草地に寝そべり、みずみずしいササを「むしゃむしゃ」とおいしそうに食べている。

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 これは9歳になる中国のジャイアントパンダ「七仔」の日常生活の一コマ。丸い頭の七仔は青春真っ盛りのたくましい「若者」だ。中国で「国宝」とされるジャイアントパンダの中でもひときわ珍しく古い種‐秦嶺亜種に属する。

 七仔の体で特徴的なのは、黒と白という一般的なジャイアントパンダと異なり、本来黒いはずの毛が茶色になっていること。まるで突然「インクが無くなった」かのように見える。陝西省ジャイアントパンダ繁殖センター動物病院の馬清義(ば・せいぎ)院長によると、過去数回の科学的に検証可能な茶色いパンダの発見記録はすべて秦嶺(しんれい)山脈内だという。茶色いパンダは大変珍しく、中国では「宝の中の宝」と呼ばれている。(c)Xinhua News/AFPBB News