【9月13日 AFP】南スーダンのサルバ・キール(Salva Kiir)大統領と反政府勢力を率いるリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領は12日、エチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)で最終的な和平協定に調印した。

 両氏はエチオピアのアビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相が議長を務める地域サミットで、ウガンダやスーダンの大統領も出席する中、協定に署名した。会場にいたAFP記者によると、両氏は握手を交わし、集まった域内各国の首脳や代表からは調印を支持する歓声が沸き起こった。

 南スーダンは2013年12月、マシャール副大統領(当時)がクーデターを企てたとしてキール氏が非難したことをきっかけに、内戦に突入。これまで、東アフリカ地域の地域経済共同体「政府間開発機構(IGAD)」が和平交渉や停戦協定を仲介してきたが、相次ぎ失敗に終わっていた。直近では2016年7月、南スーダンの首都ジュバ(Juba)で戦闘が発生し、合意が崩壊。その際、マシャール氏は国外逃亡を余儀なくされた。

 だが今年6月、キール氏とマシャール氏はスーダンの首都ハルツーム(Khartoum)で直接会談を行い、先に崩壊した合意を復活させる取り組みを開始し、新たな停戦協定の締結に至った。(c)AFP