【9月12日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は11日、同国極東ウラジオストク(Vladivostok)で開催中の「東方経済フォーラム(Eastern Economic Forum)」で中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と共同記者会見を行い、中ロ政府が今後自国通貨による貿易取引を増やす意向であると述べ、両国が米ドルの使用を減らしていく考えを示唆した。

 習首席との協議後の会見でプーチン氏は、「相互の決済においてロシアと中国の双方は、自国通貨のより積極的な使用に関心があることを確認した」と述べた。

 プーチン氏はさらに、自国通貨の使用を増やすことについて「世界市場に継続したリスクがある中、輸出入業務に携わる銀行の安定性を向上させる」と説明した。

 米国がロシアに科した一連の制裁と追加制裁に対する懸念を受け、今年に入りロシアの通貨ルーブルは対ドルと対ユーロで急落。中国の通貨、元の対ドル相場もここ数か月続落している。

 プーチン氏は今年7月、「政治的な紛争」が「世界の準備通貨としてのドルの価値を傷つけている」と発言。一方で元が準備通貨としての「資質を獲得しつつある」と述べていた。(c)AFP