【9月12日 CNS】中国・江蘇省(Jiangsu)海門市(Haimen)の少年「小天」(仮名)君(13)が8月30日午前0時47分、アパートの4階から飛び降り死亡した。現地警察の調査によると、小天君は飛び降りる前、「iPad(アイパッド)」でオンラインゲームの「絶地求生」と呼ばれる銃撃戦の中を生き抜くゲームをやっており、ゲーム参加者の中では「吃鶏」という名前で広く知られているという。小天君の家族は、少年の命を奪ったのはこのゲームだとして訴えるとしている。

 小天君の母親の郁さんの話によると、事件の二日前、小天君は南アフリカで夏休みを過ごし家に帰ってきたばかりだった。小天君は明るくおとなしい性格で、学校での成績は普通だが、家族も勉強をしろと無理強いすることはなかったという。

 30日夜、小天君は「吃鶏」ゲームで遊んでいた。ゲームの内容は参加者の言葉で「飛び降り」というもので、飛び降りて血が出てもゲームの中ではまた復活できる。そして、小天君は深夜に飛び降りた。

「息子が自殺する理由はありません。ただ、ゲームが終わった後に、ゲームの余韻に浸っていて、ゲームのように飛び降りてもまた生き返れるのではないかやって見ようとしたのではないか」と郁さんはいう。

「吃鶏」は、銃撃戦の中を生き抜くゲームで、参加者は時間を稼ぐために、ドアから出ずに窓から飛び降りるという。小天君の家族は、息子が飛び降りたのは「吃鶏」と直接的な関係があると考えている。