【9月12日 AFP】サッカー国際親善試合が11日、各地で行われ、先発メンバーを大幅に入れ替えたイングランドはマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)の得点でスイスに1-0と勝利。4試合ぶりの白星を飾ったイングランドだが、ギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督はチームにはまだ改善の余地が残されていると認めた。

 勝利こそ収めたイングランドだが、W杯ロシア大会(2018 World Cup)後の試合でまたもや輝きを見せることができず、とりわけ前半の低調なパフォーマンスにより、ハーフタイム中には選手たちの間で激しい言葉が飛び交った。

 それでもサウスゲイト監督は、イングランド史上初の4連敗という不名誉な記録をつくるのは少なくとも免れたほか、W杯4強で得た人々の浮かれた気分に再び水を差すようなことはせずに済んだ。

 サウスゲイト監督は「この1週間は完璧からは程遠かったが、われわれは勝利で終えた。前進するには必要なことだ」とコメント。さらに、前半のパフォーマンスについて「われわれは戦術的な問題を抱えていた。この日の試合で今季最初の先発出場を経験した選手が非常に多かった」と述べた。

「そうした選手たちに強豪スイスと互角にプレーしてほしいと要求するのは難しい注文だ。スイスは良い形でボールを持ち続け、われわれはボールを追い続けなければならなかった。改善の余地はまだまだある」

 両チームはW杯準々決勝で対戦する可能性があったが、決勝トーナメント1回戦でスイスがスウェーデンに敗れたことで、このカードは実現しなかった。イングランドはW杯準決勝こそクロアチアに敗れたものの、その前のベスト8ではスウェーデンに力の差を見せつけていたが、W杯敗退のショックからより力強く立ち直っていたのはスイスだった。

 ヴラディミル・ペトコヴィッチ(Vladimir Petkovic)監督が率いるスイスは先日、UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)の初戦でアイスランドに6-0と大勝しており、この日のイングランド戦でも前半を優位に進めていた。

 イングランドのDFダニー・ローズ(Danny Rose)は「前半終了時点で、0-2か0-3でリードされていてもおかしくなかった」と振り返り、「改善するために、怒鳴り合ったり互いに言い合ったりできるのは良いことだ」と付け加えた。(c)AFP