【9月11日 Xinhua News】中国の電子商取引(EC)最大手アリババグループの馬雲(ジャック・マー)董事局主席は中国の教師節(教員の日)にあたる10日、1年後の教師節の日に董事局主席の職を退くと表明した。

 【解説】アリババグループのウェイボー(微博)は10日午前、「教師節快楽」(教師節おめでとう)と題する馬氏のメッセージを掲載した。馬氏はメッセージの中で、2019年9月10日に張勇(ダニエル・チャン)現首席執行官(CEO)に董事局主席を引き継ぎ、自身は2020年の株主総会まで董事会メンバー(取締役)にとどまる意向を明らかにした。

 【解説】メッセージの最後で馬氏は自身の将来について、アリババのパートナーの1人として、パートナー組織体制のために尽力し貢献するが、それ以外は教育活動に専念したいと表明した。馬氏は中国浙江省杭州市で5日に開催された2018Xin公益大会教育サブフォーラムに出席した際、引退の考えを明らかにした。

 アリババグループ 馬雲董事局主席

 最後にはやはり教師の職に戻りたい。自分自身では今でも上手くやれると思っている。この先数年は教育の場に戻り、精力と発想のすべてを教育に注ぎたい。教育は何より重要だ。

 【解説】馬氏はメッセージで、この日発表した「引継ぎ計画」は自身が10年かけて準備してきたことを明らかにした上で、アリババが個人依存の体質から組織力と人材をよりどころにする企業へと成長したことを示していると述べた。

 【解説】馬氏は1988年、杭州師範学院(現杭州師範大学)英語科を卒業し、杭州電子工学院(現杭州電子科技大学)に英語教師として配属された。1999年の教師節の日にアリババを創業している。

 今回の引退表明に先立ち、馬氏は2013年5月10日にアリババの首席執行官の職を退いている。(c)Xinhua News/AFPBB News