【9月11日 AFP】アフガニスタン北部の4州で9日夜から10日午前にかけて旧支配勢力タリバン(Taliban)が検問所や警察の施設などを襲撃し、治安部隊の隊員や警官ら計60人近くが死亡した。地元当局が10日明らかにした。

 17年に及ぶアフガニスタン内戦をめぐっては、終結に向けて外交努力が続けられているが、過去数週間は国内各地で戦闘や襲撃が相次ぎ、民間人や警官、兵士ら計数百人が死亡している。

 サリプル(Sari Pul)州では、州都サリプル近くの検問所が武装集団に襲撃されて全焼。治安部隊の隊員少なくとも17人が死亡した。治安部隊側は空からの支援も受けて、タリバン戦闘員39人前後を殺害したという。

 クンドゥズ(Kunduz)州では複数の警官詰め所がタリバンの襲撃を受け警官、少なくとも19人が死亡、約20人が負傷した。

 隣接するサマンガン(Samangan)州でも警察の検問所2か所が襲撃され、警官14人が死亡。さらにトルクメニスタンに近いジョズジャン(Jowzjan)州では、数百人規模のタリバン戦闘員が猛攻撃を仕掛け、治安部隊の隊員8人を殺害したほか、政府庁舎を占拠した。(c)AFP